ゴム、ゴム用の金型の種類

  • ゴム
    化学的に説明をしますと植物などを傷つけるなどして得られる無定形かる軟質の高分子物質のことで天然ゴムや合成ゴムなど有機高分子を主成分とする一連の弾性限界が高く弾性率の低い材質すなわち弾性ゴムをさします。
    (引用:Wikipedia)

タイヤ・消しゴム・ボール・ホース・輪ゴム・防水用パッキン・制振材(マット)部品レベルで見るとテレビ・自動車・洗濯機・・・などなど 数え切れないほど身の回り存在し、その質感・色、その目的は多岐にわたる皆さんもよくご存知な素材です。このゴム製品を大量に、精密にしかも、安価に作るとき 金型は欠かせないものになります。


金型という言葉は通常生活している上で出てくることはほとんどないと思います。しかし、身の回りのものを作る上でなくてはならないものです。一般的に金型は金属でできており、我々の身の回りにある家電製品・工業用製品(金属やプラスチック・ゴムなど)の加工を大量にかつ精密に生産する上で欠かせない部品です。

金型の分類としてダイとモールドがあります。ダイは金属板などをプレスして、例えば車のボディー、洗濯機のボディーなどの加工に利用します。モールドは溶かした樹脂を金型の中に流し込みプラスティック・ゴムの射出成形、金属を溶かして流し込む鍛造の場合に使用されます。光明金型製作所では特にゴム用の金型を得意としています。
様々な業界(自動車関連、建機関連、家電関連、医療関連、水道関連など)で使用されるゴム製品のゴム金型を手掛けており複雑で精密な3次元形状の製品では高い評価を頂いております。型種では、コンプレッション型、トランスファ型、INJ型、送り加硫型、
ジョイント型、押出し成形用口金などを手掛けております。
お客さまとの打ち合わせを重ねてお客さまのプレス成形機に合わせた金型設計を
心がけております。
また、金型加工の経験と充実した保有設備にて産業用精密部品加工も手掛けておりますのでお問い合わせを頂けたらと思います。


直圧成形(コンプレッション)
一般的に用いる方式でゴム成形の主流です。たい焼き機のイメージです。
適温にした金型にゴム材料を仕込んで金型を閉じます。圧力をかけて
適切な架橋時間保持した後に製品を取り出します。
金型サイズが小さい場合は、手持ちが出来る様に取手を付けたり
兆番機構なったりします。
金型サイズが大きくなると成型機に取り付けできるように金型上面、下面
にタップ加工が必要になります。

ゴム金型の中で一番、安価になります。
上の図は金型を1回成型工程で1ケ製品が出来上がります。製品LOTが多い場合や製品価格を下げる場合は金型に製品の掘り込みを増やして複数取りをする場合があります。プレスの盤面の大きさに合わせて取り数の設定を行います。
1回プレスをする時の取れる製品の数を増やします。
複数取りになると金型が大きくなり切削工程が増える為、金型費は上がります。
PL面にゴムを仕込んでプレス圧にて金型を閉じる為、製品の取数が多くなると
バリ厚が厚くなり厚み方向に製品が厚くなります。その為、金型設計時に
バリ厚を見越した設計や食い切り溝、フロ-溝が重要になります。
少量多品種向けの金型になります。


直圧注入成形(トランスファー成形)
コンプレション成形と基本は同じです。ゴム材料をポットといわれる部分に仕込みます。そしてプランジャで圧力をかけ注入口を通って金型内に流れます。
製品の形状、金型の取数にてコンプレッション型と使い分けをします。


コンプレッション金型より製品のPL面が閉じた状態から注入口からゴムが流れる金型構造の為、PLのバリ厚が押さえれる為に寸法精度を求められる物や
金具インサ-トがある場合や仕込み工程の単純化の場合、メリットがあります。
デメリットは成型後にポット内に材料が残るので材料ロスが増えます。
金型が大きくなり切削工程が増える為、金型費が上がります。
コンプレッション成形と構造が違うだけで同じ設備が利用できます。


射出成形(インジェクション)
射出成形金型は成型機のノズル、金型のランナ、ゲ-トを通過させ
金型のキャビティにはいる金型になります。

射出成形金型ではホットランナ方式とコ-ルドランナ方式に大別されます。架橋時間がコンプレッション金型、トランスファ金型に比べて短い時間で成型が出来る為、
製品が安価になり大量生産向きになります。
金型が大きくなるため金型費が高価になり、設備も高価になります。

株式会社光明金型製作所
電話番号 078-741-0353