三和商工、SW-V02溶接機導入

三和商工株式会社のSW-V02

先日,三和商工株式会社のSW-V02を導入いたしました。 この溶接機の特徴はなんといっても、細かな部分や角部への溶接が 容易であることです。 もちろん通常の肉盛りも出来て、溶接棒も 0.1mm~2.0mmまで幅広く対応しています。以前から金型の修理や金型の改造案件で溶接をしなければならないことが 大変多かったのですが、 小さな角部であったり、 溶接するには難しいPL面であったりと 技術だけではなかなか賄えないところが多々あり、 ヒケや歪みやピンホールに散々悩まされてきました。 レーザー溶接機を視野にいれていた時期もあったのですが、 コストがかかりすぎるし・・・、溶接する場面は急ぎでというケ-スが多く社内で対応の幅を広げるという狙いもあり導入を決断致しました。使用してみての感想ですが熱は通常のTIG溶接に比べると全然でないですね。 一瞬で溶けるのですが、よほど長いこと同じヵ所を溶接しない限りは ワークが持てないほど熱くはならないようです。  角部を溶接したときのヒケがほとんど出ないのは良いですね。 従来のTIG溶接とは、少しトーチをあてる角度が違うのと 後は、精密に溶接する際は顕微境を覗き込んで溶接箇所を見るのですが焦点を合わすのがコツが必要なのとスイッチの位置が違い溶接時のコツをつかむには時間がかかりそうな印象でした。   溶接機が従来のTIG溶接と精密TIG溶接の2台になり肉盛り量が多いときや構造物を溶接する際は従来のTIG溶接、細かな部分や角部への溶接などは精密TIG溶接を使用するという使い分けが出来る様になったのが良かったと思っております。

テスト溶接 サンプル写真